Roots of OK;OKが取り上げた名曲たち
(解説:OKタナカ)
  BUDDY HOLLY (CRICKETS)

1936年9月7日テキサス生まれの天才ロックンローラー。
15歳の時に親友のボブ・モンゴメリーと音楽活動を始める。
その6年後、才能を認められ個人名義とグループ名義で売り出されることになった。
数々の名曲を世に残し、59年2月3日、リッチー・ヴァレンス、ビッグ・ボッパーらと共に
飛行機事故で他界。 22歳だった。

●「ペギー・スー/Peggy Sue」
57年9月20日にリリースされたシングルで個人名義での最大のヒットを記録している。
最高位は3位。 この曲はもともと「シンディ・ルゥ」という歌詞だったが、
ドラマーのアリソンのガールフレンドに敬意を払い歌詞を変えたらしい。
続編の「ペギー・スーの結婚」はアリソンとスーの結婚を期に書かれた。

●「レイヴ・オン/Rave on」
この曲も個人名義でリリース。 ソロアルバムから58年4月にシングルカットされ、
ポップ・シングル・チャートの37位まで駆けあがった。
30年後の88年映画『カクテル』のサントラでジョン・メレンキャンプによってカヴァーされている。
他には、ジミー・ペイジやREMもこの曲を取り上げている。

●「メイビー・ベイビー/Maybe baby」
58年2月12日にクリケッツのデビューアルバムからシングルカットされた。
ピークポジションは17位。オリジナルはコーラスと彼の甘いボーカルが心地よいミッドテンポ8ビートだが、
OKはズンズン重めのシャッフル・ビートにアレンジ。 新作『ゴーゴー!リトル&トール』に収録。

●「オー! ボーイ/Oh, boy」

クリケッツ名義で57年10月27日にシングル化され、トップ10入りを果たしている。
アップでノリのいい、テクサン・ロックンロールなこの曲では、ホリーの七変化する歌声が堪能できる。
ギターソロの最後に聴こえるコーラスをビーチボーイズがパクったという噂。

●「アイム・ゴナ・ラブ・ユー・トゥ/I'm gonna love you too」
個人名義で57年2月5日に「リッスン・トゥ・ミー」とカップリングでリリースされるが、
チャート入りした記録は見当たらない。
90年、ストレイキャッツがの川崎クラブチッタで行われたロカビリーナイトに出演した際、
披露したことはあまり知られていない。
因にOKがカヴァーしたことも知られていない。

●「ダウン・ザ・ライン/Down the line」

ホリーの最初の音楽的パートナー、ボブ・モンゴメリーとのデュエット曲。
55年、エルヴィス旋風にインスパイアされ、慌ててオリジナルのロカビリー・ソングのデモをレコーディングした。
その中のひとつがこの「ダウン・ザ・ライン」である。
このあとの1年間、彼の残した音源は非常にロカビリー色が強い。 

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